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メニエール病

メニエール病は、内耳のリンパ液の過剰な蓄積によって起こる疾患で、めまい、難聴、耳鳴り、耳閉感を特徴とします。めまいは、回転感覚、ふらつき、吐き気、嘔吐などを伴い、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。メニエール病は、発症原因が完全には解明されていない点や、症状の出現が不規則で、長期間にわたる場合もある点などから、患者さんにとって非常に不安な病気です。大阪府堺市にあるばば脳神経外科の院長がメニエール病について解説します。

 

◆メニエール病の原因

メニエール病の発症原因は、まだ完全に解明されていませんが、内耳のリンパ液の過剰な蓄積が主要な原因と考えられています。具体的には、内耳のリンパ液の循環異常や吸収不良が原因となり、リンパ液が過剰に蓄積することで、内耳の圧力が高まり、聴覚器官や平衡感覚器官に影響を与えるとされています。

・内耳のリンパ液の循環異常: 内耳のリンパ液は、内耳のさまざまな構造を循環し、正常な機能を維持しています。しかし、この循環が何らかの原因で阻害されると、リンパ液が過剰に蓄積し、メニエール病の発症につながると考えられています。

・内耳のリンパ液の吸収不良: 内耳のリンパ液は、内耳から吸収され、体内に戻されます。しかし、この吸収機能が低下すると、リンパ液が過剰に蓄積し、メニエール病を発症する可能性があります。

メニエール病の発症には、遺伝的な要因や環境的な要因も関与していると考えられています。

・遺伝的な要因: メニエール病は、家族内に患者さんが多い場合があり、遺伝的な要因が関与している可能性が指摘されています。

・環境的な要因: ストレス、疲労、塩分の過剰摂取、カフェインやアルコールの過剰摂取、喫煙など、さまざまな環境的な要因が、メニエール病の発症に影響を与えるとされています。

 

◆メニエール病の症状

メニエール病とは、「めまい」と「吐き気」の発作が繰り返し起こる病気です。一般的には「難聴」や「耳鳴り」をともないます。
発作は数分で治まることもあれば、数時間続くこともあります。また、長期間にわたって何度も発作を繰り返す人もいれば、一回かぎりの人もいます。30~50歳代に多く、高齢者にあまりみられないのも特徴です。

めまい: 強い回転感覚、ふらつき、吐き気、嘔吐など、日常生活に大きな支障をきたすめまいが発作的に出現します。

難聴: 聴覚が一時的に低下したり、音声がぼやけて聞こえたりする症状が現れます。

耳鳴り: 耳の中で音が聞こえる症状が現れ、シューという音、ブーンという音、キーンという音など、さまざまな音が聞こえることがあります。

耳閉感: 耳が詰まったような感覚が持続し、音が聞こえにくくなる症状が現れます。

 

◆堺市にあるばば脳神経外科におけるメニエール病の診断

メニエール病は、聴力検査や平衡機能検査などの検査によって内耳の機能を詳しく調べ、メニエール病の診断を確定します。

聴力検査: 音の聞こえ方を調べる検査で、メニエール病では、低音域の聴力が低下することが多いことが特徴です。

平衡機能検査: めまいやふらつきの原因を調べる検査で、眼球運動や身体のバランスを調べます。

 

◆堺市にあるばば脳神経外科におけるMRI検査で脳の疾患と鑑別

メニエール病のめまいは、脳卒中の症状である「脳梗塞」や「脳出血」のめまいに酷似することがあります。脳卒中は、一刻も早い治療が不可欠であり、誤ってメニエール病と診断してしまうと、重篤な後遺症が残る可能性もあります。また、メニエール病の難聴は、神経性難聴の症状と類似することがあります。神経性難聴は、聴神経や内耳の障害によって起こる難聴で、原因によっては脳神経外科の専門領域となる場合もあります。大阪府堺市にあるばば脳神経外科では、脳神経外科の専門医を持つ院長による適切な検査と迅速な診断を心がけております。

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