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手や足のふるえ

手や足のふるえで代表的なものとして、パーキンソン病と本態性振戦という病気があります。
どちらもふるえが代表的な症状ではありますが、本態性振戦の場合はある姿勢を取ったときに出現しやすく、パーキンソン病の場合はじっとしていると出現しやすいといった特徴があります。
また本態性振戦の場合、ふるえ以外には特に症状が無いのに対して、パーキンソン病の場合、体がこわばったように動きにくくなる、歩くときはじめの一歩が出にくくなる、歩きだすと急に止まれない、表情が乏しくなる、立ちくらみ、便秘、幻覚、匂いがわからないなど多種多様な症状をきたします。
いずれの場合もきちんと診断するにはMRIやCTなどの画像検査にて脳に特別の異常が無いことをまずは確認する必要があります。
たとえば脳梗塞や脳出血が原因でパーキンソン病と似たような症状を来す場合もあるからです。

脳に大きな異常がないと確認でき、本態性振戦と診断できれば交感神経を抑える薬やてんかん予防の薬、安定剤などで治療することが可能です。
ほとんどの場合は飲み薬だけで大丈夫なのですが、薬の効果だけではどうしても不十分だという場合、電極を脳に埋め込む手術や超音波を頭の外から当てるだけの切らずに治す治療というものが可能となっています。
一方パーキンソン病と診断された場合、いくつもの専用の薬が開発されていますので症状に応じて調整していくことになります。
現在の医療ではパーキンソン病を完全に治療するということは不可能です。
またいずれの治療をもってしてもその進行を完全に抑えることはできません。
ですので、如何に病気と上手に付き合っていくかということがとても重要になります。
ただ、昔と違い薬の種類が沢山ありますし、飲み薬だけではなく貼り薬もいくつか開発されています。
さらには前述のように電極を埋め込む手術に加え超音波による治療も保険が認められるようになりました。
パーキンソン病と診断されたら、日々のリハビリテーションを初期の段階から継続して行い、介護保険や難病指定などの社会的支援も利用してできる限り日々の生活が自立できるよう、主治医とともに治療戦略を練っていく必要があります。

また上記の病気以外に、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)やアルコール依存症など採血をしなければわからないような病気の場合のこともありますし、単なるストレスが原因という場合もあります。
いずれにしても、ふるえの症状でお困りの方、心配な方はぜひ一度当院までお越し下さい。
可能な限り診察当日に必要な検査を行い、きちんと診断した上で必要に応じてお薬を処方させていただきます。

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