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めまいの治療

"めまい"という言葉は、いくつかの症状を含んだ言葉として我々医師は考えています。

めまいでお悩みの患者さまは多く、堺市にある当院(ばば脳神経外科)へも、大阪府の各地からめまいのご相談に日々多くの方がいらっしゃいます。

 

◆めまいのタイプ

・ぐるぐると回転するようなめまいがある

・頭を動かしたときに、クラっとすることがある

・身体がフワフワと中に浮いているように感じる

・地面がゆらゆらと揺れているように見える

・真っ直ぐに歩くのが難しく、ふらついてしまう

めまいは平衡感覚の経路に障害が起こると出現します。

 

◆めまいを感じるメカニズム

自分自身の身体が真っ直ぐになっているか、傾いているかなど平衡感覚に関する情報は、主に耳の奥の前庭と言う部分にある三半規管が検出し、そこから脳に伝わります。しかし、私たちの脳は、この三半規管からの信号だけではなく、目からの視覚情報や首などの筋肉から送られる頭の位置に関する情報などを併せて、自分の体の運動や姿勢の状態を逐一、正確に判断しています。ところが、それぞれから送られてくる情報が異なっている場合に、脳は、自分の体や姿勢の状態がどうなっているのか分からなくなり、戸惑います。このときに「めまい」が起こるというわけです。

 

◆めまいを診断する上で重要なこと

めまいは、症状に応じて原因となる病気の種類が異なる、すなわち症状によって障害が起こっている平衡感覚の経路が異なりますので、まずはしっかりとした問診でどのようなタイプのめまいなのかを判断することが重要です。

たとえばぐるぐる目が回るというめまい(回転性めまい)の場合、耳の神経からのめまいであることが多く重篤なケースは少ないです。ですが、中には脳出血、脳梗塞が原因で起こる場合もありますのでやはり一度は脳神経外科での診察を強くおすすめします。特に、激しい頭痛を伴うものや、手足のしびれ・言語障害・意識障害のある場合は注意が必要です。
ふわふわするといった症状のあるめまい(浮動性めまい)も耳の神経から来る場合が多いですが、それ以外にも内科的な病気が隠されていることもあります。

意識が遠のきそうといった場合、脳からの症状以外に不整脈に代表される心臓の病気から来ていることもありますので、できるだけ早く救急外来や循環器内科の外来受診をおすすめします。

めまいの原因となる病気をきちんと診断するには、詳細な問診に加え神経学的な診察、採血、頭部CT、頭部MRI、心電図、心臓エコーなど必要に応じて複数の検査が必要となることが多いです。また、座ったときや立ったときの血圧を測ったり、日々の血圧のチェックが必要となることもあります。

また、めまいは頚椎症や頸肩腕症候群など、整形外科的な原因でめまいを引き起こすことも少なくありません。この場合はレントゲンなどの検査が必要となります。

このように、めまいの原因となる病気の種類によってかかるべき科は脳神経外科、耳鼻咽喉科、整形外科、内科、循環器内科など多岐に渡るということをご理解いただければと思います。

 

◆めまいを発症された患者さんに知っておいていただきたいこと


最初にどの科にかかるべきか悩まれる場合は、まずはMRIのある脳神経外科か耳鼻咽喉科受診をおすすめします。最初に除外すべき重篤な病気(脳出血、脳梗塞、聴神経腫瘍、脳血管障害など)はほぼMRIで診断することが可能です。
MRIで異常がなければ、その後さらに耳鼻科的な病気や内科的な病気を調べていけば良いのではと思います。

また、大阪府堺市にあるばば脳神経外科ではMRIに加えてCTや心電図、心臓エコーなどの検査も行うことが可能ですので、めまいでお悩みの方は一度当院までご相談ください。

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